寒暖定まらぬ気候が続いていますが、この時期の果物と言えばやはり『柑橘類』ですね。『柑橘類』ってよく耳にする言葉ですが、どんな種類のものが属しているかご存知ですか?
今回はそんな身近な果物『柑橘類』に迫ってみましょう。
柑橘類に属する植物は、ミカン科やミカン亜科のミカン属やキンカン属、カラタチ属です。
原産地は、インド東部やミャンマー、中国などです。
柑橘類は、下記にご紹介するようないくつかのカテゴリーに大別されます。
【ミカン類】
ポンカン、温州ミカン、紀州ミカン
【雑柑類】
夏ミカン、八朔、日向夏
【オレンジ類】
バレンシアオレンジ、ネーブルオレンジ 、ブラッドオレンジ、ベルガモット等
【グレープフルーツ類】
グレープフルーツ、オランジェロ
【ブンタン類】
水晶ブンタン、晩白柚
【タンゴール類】
ミカン類とオレンジ類を組み合わせた種類のものです。
伊予柑、清見、はるみ、タンカン、マーコット等
【タンゼロ類】
ミカン類とグレープフルーツ類、またはブンタン類を組み合わせたものです。
セミノール、アグリフルーツ 、タンゼロ等
【香酸柑橘類】
レモン、ユズ、カボスやスダチ、ライム、シークヮーサー
【キンカン類】
キンカン
普段私達の身近にある柑橘類には、実に様々な種類があるんですね!
柑橘類で注目したい栄養素としては、やはりビタミンCが挙げられます。
普段食べる柑橘類で1番ビタミンC含量が多いのはどれか、気になりますよね!
モチロン調べてみました。
皆様のイメージ通り“レモン”はビタミンC含量が高いですが、負けず劣らずの品目は、何と「柚子」でした!
それ以外にも、多くの柑橘類に30mg/100gのビタミンC含量が含まれていました。
柑橘類には、その他にもミネラル類やクエン酸などの有機酸も含みます。
新しい成分としてご紹介したいのは、ヘスペリジンです。
ヘスペリジンとは、ビタミンPとも呼ばれるポリフェノールの一種で、青みかんの皮やすじに多く含まれます。活性酸素を消去する抗酸化作用や、末梢血管を強化する働きが広く知られています。
また柑橘類の皮に多く含まれる香りの成分で、香料や天然物由来の溶剤として利用されているリモネンには、リラックス効果があるほか、交感神経を活性化させる効果もあると言われています。
機能性表示食品における青果物の第1号取得で一気に注目を集めた成分が、β‐クリプトキサンチンです。β-クリプトキサンチンは、橙色の色素でカロテノイドの一種です。
機能性表示食品における健康効果は、『骨の健康維持』。
今後ますます認知度が上がる事が期待されます。β-クリプトキサンチンはβ-カロテンやリコピンなどの他のカロテノイドよりも長期間体内に蓄積されるので、是非柑橘類が出回っているこの時期に、ミカンやその他の柑橘類類の味わいの違いを感じてみてください。