骨の健康を支える、縁の下の力持ち【しいたけ】

皆さんこんにちは!
日本の内陸部では、最高気温が35度を超える猛暑日を観測するなど、夏本番の陽気となってきました。湿度の高い日も多いので、熱中症の危険性もあります。水分補給や体調管理をしっかり行っていきましょう!

さて、今回ご紹介する食材は、ビタミンDを補給して骨を元気に!『しいたけ』のご紹介です。

しいたけには育て方によって、『菌床しいたけ』と『原木しいたけ』の大きく2種類に分けることができます。

『菌床しいたけ』はおがくずに米ぬかなどの栄養剤を混ぜ固めたブロックに、菌を植え付けて環境管理された施設内で栽培されます。3~6カ月ほどのサイクルで安定した生産ができる為、国内の生産量の中でも約9割を占めています(参照:農林水産省、令和2年時点)。柔らかい食感でクセも少ないため、お子様でも食べやすい味わいが特徴です。

一方で『原木しいたけ』ですが、クヌギやコナラの原木を切り出し、菌を植え付けて原木の養分を分解しながら、自然の中で栽培される方法です。気候の条件に左右されるため安定的な栽培は難しいですが、香り高く肉厚でプリプリとした食感が楽しめます。旨味も凝縮されているので、乾燥しいたけの原料として多く使用されています。調理法などによって使い分けて見てはいかがでしょうか!

しいたけは、うまみ成分はもちろんのこと、ビタミンも多く含まれていることでも知られています。今回はビタミンの中でも、リモートワークが増えた現代人にとって不足しがちなビタミンDに着目していきます!

特に天日干しした『干ししいたけ』には植物性のビタミンDが多く含まれています。なぜ生ではなく天日干しした『干ししいたけ』のほうが、ビタミンDが豊富かというと、生しいたけは、紫外線が当たることによってビタミンD(カルシフェロール)に変化するエルゴステリンという成分が豊富に含まれています。そのため、天日干しした『干ししいたけ』にはビタミンDが豊富というわけなのです。どれくらい違いがあるのかというと、生しいたけには2μgのところ、干ししいたけには17μgと約8倍も多く含まれているそうです!

ただ市販品の干ししいたけは、衛生面上、屋外での乾燥が難しいこと、さらには60度以上の高温で乾燥させると旨味成分のグアニル酸と香り成分のレンチオニンが多く生成されることから、天日干しではなく、機械での電気乾燥させているものが主流となってきています。なので、表記も「干ししいたけ」ではなく、「乾ししいたけ」と書かれているものもあります(出典:食 Do!)。

一方でこの「乾ししいたけ」と「生しいたけ」も、30分程の短時間でも太陽光に当てることで、ビタミンDが増えるということがわかっています!グループ会社のデザイナーフーズ(株)で調査したところ、電気乾燥したしいたけを30分間天日干しをすることで、抗酸化力(※植物ストレス耐性力)が約1.7倍に、ビタミンDが約6.6倍に増加しました。


現代人はビタミンDが不足しているといわれており、慈恵医大の研究チームの調査では、東京内で健康診断を受診した男女約5,500人を対象に、血中ビタミンD濃度を測定した結果、約98%の方が必要とされている値を下回る結果となったそうです。その中でもしいたけなどのキノコ類から取れる植物由来のビタミンDはほとんど検出されませんでした(出典:日本経済新聞23/6/7号)。

ビタミンDはカルシウムの吸収を促す働きがあり、不足すると骨粗しょう症のリスクが高まります。骨粗しょう症は、高齢化が進む現代人で増加傾向の病気なので、ビタミンDはしっかりと摂取したい栄養素ですね!

しいたけを調理する前のひと手間で、より効率よくビタミンDを補えるので、梅雨の時期ではありますが、天気の良い日にぜひ試してみてください!