個性が光る疲労回復の立役者【ナシ】

皆さんこんにちは!
全国で連日、体温を超えるほどの猛暑日が続き、「10年に一度の暑さ」と表現されるほどです。災害級の暑さで、屋外での活動は、命の危険にさらされる可能性もあります。体調管理により一層注意して、厳しい夏を乗り越えていきましょう!

今回は、疲労回復に効果あり!『ナシ』についてのご紹介です。

ナシは、皮の色味で大きく「赤系」と「青系」の2種類に分けることができます。

赤系の中には、シーズンの初めに出てくる甘味が強くジューシーな「幸水」、果肉が柔らかく適度な酸味でさっぱりとした「豊水」、大きいものは1㎏を超えるナシの王様と評される「新高(にいたか)」、幸水・豊水・新高の良い部分を引き継いだ「あきづき」などがあります。

果汁が豊富でジューシーな甘味を楽しめます。また、長野で誕生した「南水」という甘みが強く、酸味が少ない梨も人気です。

青系には、食感と甘味と酸味のバランスの良い味わいが楽しめる「二十世紀」などの品種があります。青系の中でも、皮の緑味が強いものはシャキシャキ感が強く、黄色味が強いものはより濃厚な甘味を感じることができるなど、品種や色味によっても様々な特徴があります。

ナシは、7月下旬から10月初旬にかけて出回っており、時期によって味わいも大きく変わっていきます。表面のざらつきが減って、ツヤっとした見た目のものが食べごろになります。ご紹介した品種以外にもたくさんありますので、是非食べ比べてみて、お気に入りのものを見つけてみてはいかがでしょうか!

ナシには酸味の元となるクエン酸や、アミノ酸の一種であるアスパラギン酸が含まれています。二つの成分に共通している点として、「疲労回復効果」が期待できることです。糖質が含まれているので、食べすぎには注意が必要ですが、疲れを感じたタイミングで梨を食べて、夏バテの体をスッキリとさせましょう!

昨今では多種多様な梨が出回っておりますが、品種ごとでの差はどれくらいあるものなのでしょうか?
そこで、今回は品種ごとでBrix糖度と抗酸化力(植物ストレス耐性力)を比較してみました!
梨の品種ごとにBrix糖度、抗酸化力を比較してみました Brix糖度は、南水、あきづき、幸水の順で高く、抗酸化力(植物ストレス耐性力)については、あきづき、豊水、幸水の順に高い結果となりました。

Brix糖度と抗酸化力(植物ストレス耐性力)のバランスの良さでいうと、やはり幸水・豊水・新高の良い部分を引き継いだ「あきづき」が一番優秀と言えそうです!

その他の「南水」や「二十世紀」も品種によって特徴の違いが見受けられ、興味深い結果となりました。この夏は色んな品種のもの食べて、梨を満喫してみるのもいいかもしれませんね!

猛暑真っ只中、厳しい暑さを乗り越えるためにも、梨を食べて疲労を溜め込まないように、元気に過ごしていきましょう!