体の内側から紫外線対策!【カボチャ】

皆さん、こんにちは!
今月に入り、台風や線状降水帯の発生に伴い、公共交通機関の運行に大きく影響を及ぼしました。異常気象の発生が顕著となっていますので、体調管理の為にも、健康な暮らしを改めて見直していきましょう!

今回は、内側からケアをして健康を保つ!「かぼちゃ」のご紹介です。

日本で栽培されているカボチャは、「西洋かぼちゃ」「日本かぼちゃ」「ぺぽかぼちゃ」の大きく3種類に分けることができます(※1,2)。

「西洋かぼちゃ」は、現在流通しているかぼちゃの大部分を占めており、ホクホクとした食感と強い甘味が特徴として挙げられます。

「日本かぼちゃ」はねっとりとした舌触りで、「西洋かぼちゃ」に比べると味はたんぱくですが、荷崩れがしにくいため、煮物料理などの長時間の加熱料理におすすめです。

「ぺぽかぼちゃ」は、あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、日本では「おもちゃカボチャ」とも呼ばれており、様々な形や模様があるユニークな品種の総称です。カボチャは果肉を食べるというイメージがあるかと思いますが、「食用種子向け品種」と呼ばれる、種を食べるための品種も開発されています(※3)。

鮮やかな黄色が特徴のカボチャですが、これは「β-カロテン」という色素が豊富に含まれているからです!β-カロテンはサプリメントにおいて機能性表示がされている成分で、強い抗酸化力があり、紫外線刺激から肌を保護するのに役立つことが報告されています。

そして、β-カロテンは脂溶性の成分ですので、油を使った料理ですと吸収率が良くなります(※4)。
そのため、油炒めや揚げ物にするとより効率良く摂ることができます。さらにカボチャの皮にも多くのβ-カロテンが含まれているので、食べるときはぜひ皮付きのままで調理して食べて頂くのがお勧めです!

他には、カボチャの種にもビタミン類やミネラルなど、栄養が豊富に含まれていますが、食べるためには洗浄・乾燥、煎った後に皮をむくといった、多くの手間がかかってしまいます。すでに加工された商品も多く流通しているので、そういったものを上手く活用して頂くと、カボチャの栄養素を余すことなく摂取できます!

β-カロテンの豊富な野菜と言えば、ニンジンやホウレンソウを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、一日の野菜摂取量から考えると、それらの野菜よりカボチャは多く食べられている野菜の一つであるので、実はβ-カロテンを摂取しやすい野菜と言えるのです!
今回は、そのグラフを下記に掲載します。
各野菜の全世代男女の平均摂取量及びβ-カロテン含有量のグラフ β-カロテンが多いホウレンソウといった葉物の場合は、カボチャと比べると摂取する重量が少ない分、β—カロテン含有量も減ってしまう傾向にあるようです。

こうして一つの成分に着目すると、どの野菜が効率的に栄養素を取れるかがわかって、変興味深いですね!

今時期から収穫が始まる、これからが旬のカボチャ。ぜひ、積極的に食べてみてください!

参照
※1四季の野菜の健康と栄養~抗酸化ビタミンが豊富なカボチャと消化促進効果のあるやまのいも (https://www.alic.go.jp/content/001197320.pdf)
※2月報野菜情報 かぼちゃ (https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/yasai/0811_yasai1.html)
※3 令和2年度なら新聞掲載「農を楽しむ」 (https://www.pref.nara.jp/item/229475.htm)
※4食事中の脂質は脂溶性ビタミンの吸収を増加させる (https://www.jstage.jst.go.jp/article/vso/91/10/91_613/_pdf/-char/ja)