筋力アップに貢献!「野菜からも摂れるBCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)」

まだまだ日中は厳しい残暑が続いるものの、朝晩は少しひんやりした空気が流れ、鈴虫の鳴き声とともに秋の訪れを感じられる時期となってきました!とうとう待ちに待った秋の訪れも、もう間もなくですね。季節の変わり目、体調には十分に気をつけていきましょう!

ところで秋と言えば、「スポーツの秋」とよく耳にしますよね!
「スポーツの秋」の由来は、1964年に開催された東京オリンピックの開会式であった10月10日に制定されていた(現在は10月の第2月曜日)「体育の日」が由来となっているという説が有力と言われています。

今回は、そんな「スポーツの秋」にちなんで、筋力アップに貢献!「野菜からも摂れるBCAA」についてご紹介します!

そもそもBCAAとは運動時の筋肉でエネルギー源となる必須アミノ酸(ヒトが体内で作ることができないアミノ酸)である、バリン、ロイシン、イソロイシンの総称のことを言います。

この3つのアミノ酸は、枝わかれするような分子構造をしているため、BCAA(Branched Chain Amino Acid;分岐鎖アミノ酸)と呼ばれており、近年では、筋タンパク質中に非常に多く含まれていることから、筋にとって非常に重要なアミノ酸であると、注目を集めています。※1

一般的にはBCAAといった必須アミノ酸は、たんぱく質源である牛肉や豚肉、鶏肉を思い浮かべる方がほとんどかと思いますが、実は野菜からも摂取することが出来ます!

特にその中でも優秀なのがブロッコリー。たんぱく質量は100g中4.3gと野菜の中では多く、肉にはないビタミンCや食物繊維(不溶性食物繊維)などの栄養素も補えるので、積極的に献立に取り入れていきたい食材です。※2

そこで今回はブロッコリーのようなサラダにトッピングする野菜で、BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)を比べてみました。ブロッコリーの数値を100としたときの相対値となっています。(ブロッコリー:バリン:170mg、ロイシン:190mg、イソロイシン:120mgをそれぞれ100としたときの相対値)
バリン、ロイシン、イソロイシンの含有量
ロイシンにおいてはトウモロコシが最も高い値となりましたが、総合的なバランスでみると、ブロッコリーがどれも上位にあることがわかりますね!

こういった野菜から摂れる植物性のたんぱく質は、動物性たんぱく質と同時摂取することで、一種類のたんぱく質のみを摂取するよりも効率的に体内に吸収され、筋肉の萎縮を抑制する傾向がある(キューサイ㈱ 2019年5月30日に特許出願)、という研究結果も出ています。※3

つまり、たんぱく質という概念でも、肉と野菜を双方バランス良く食べることが最も効率が良いということですね!

今時期は夏の間の猛暑で体力が消耗してしまっているため、これからの秋の時期は、肉だけではなく野菜からもBCAAを摂取して筋力アップ!そして体力増進!を目指していきましょう!!

参照
※1 大塚製薬 必須アミノ酸BCAAとは(https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/bcaa/about/)
※2 食品成分表2020(八訂)より参照
※3 植物性たんぱく質と動物性たんぱく質の同時摂取効果を検証 ダブルで摂取するとたんぱく質を効率的に吸収することを確認 キューサイ株式会社(https://onl.bz/adpQuD7)