最近、大気の状態が不安定で、突然の雷雨や積もるほどの雹が降ったところもあったそうです。暖かい日、寒い日と気温が落ち着かない日々が続きそうですが、より一層体調の管理をしていきましょう。
ところで、皆さんは「西洋野菜」と聞くと、どんなお野菜を思い浮かべるでしょうか?
言葉の定義で言うと「明治以降に欧米から日本に伝わってきた野菜」※1のことを指すそうです。しかし、ジャガイモやトマト、レタスといった日本国内に定着したお野菜は、西洋野菜というイメージはしづらいですよね。
そこで今回は、日本国内ではまだまだ珍しい西洋野菜についてご紹介していきます!
近年日本に入ってきている西洋野菜は、色味が鮮やかなもの、形が非常に特徴的なものなどが多くあります。普段のお料理に加えることで、色や形による変化があり、視覚からも楽しめるお食事になること、間違いなしです!
【ロマネスコ】
・イタリア生まれのカリフラワーの一種。
・「世界一美しい野菜」とも称され、カリフラワーよりも甘味が強くブロッコリーに似た風味が楽しめる。※2
【カリフローレ】
・スティックカリフラワーとも言われる。甘味もあり柔らかく食べやすい。
・日本で開発された品種で、ユニークな形状と、軸の緑と花蕾の白のコントラストが美しく、海外からも注目されている。※3
【スイスチャード】
・軸の部分が黄色やオレンジ、赤、紫、白など鮮やかな色味を持つヒユ科(旧アカザ科)の野菜。
・暑さや寒さに強く、葉菜類が不足する夏場にも収穫できることから、ホウレンソウの代用として使用されることもある。※4
【トレビス】
・「トレビス」はフランス名で、イタリア名では「ラディッキオ」と呼ばれる。
・シャキシャキとした食感と、ほろ苦い味わいが特徴。
こういった西洋野菜の仲間として日本で食べ馴染みのある野菜を上げると、上記でも記載がある通りロマネスコとカリフローレに関しては同じアブラナ科のカリフラワー。スイスチャードについては代用品としてのホウレンソウ。トレビスにおいては同じキク科のレタスがあります。
そこで今回はそれぞれの西洋野菜と日本で食べ馴染みのある仲間の野菜の抗酸化力(植物ストレス耐性力)を比べてみました!
比較してみると、西洋野菜の方が抗酸化力の数値が高い傾向にありました!
ロマネスコに関してはブロッコリーの代用や、トレビスについてはレタスの中に少量加えるだけでも栄養価のアップが期待できそうですね。
夏場にも出回る葉物のスイスチャードに関しては、夏場のホウレンソウと比較したところ高い値を示しています。夏の葉物の一つにスイスチャードを選ぶのもいいかもしれませんね!
まだまだマイナーな西洋野菜ではありますが、栄養価が高い野菜として食べることに挑戦してみてはいかがでしょうか!
参照
※1 日本大百科全書より
※2 Let’s農業 44号(https://www.maff.go.jp/kanto/nouson/shigen/lets_nougyou/attach/pdf/lets44-1.pdf)
※3 カリフローレ:日本生まれのスティックカリフラワー。軟らかで、ほんのり甘く、可能性を感じる形はシェフに人気。春まきもできるようになった。(https://www.tokitaseed.co.jp/bai.php?varietycode=130040)
※4 野菜のいろいろ「スイスチャード」(https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/iroiro/1009_iroiro.html)