冬だけではない!?周年食べられている【白菜】

皆さん、こんにちは!
年が明けて一層、身が凍るような冬本番の寒さがやってきましたね!風邪やウイルスも一番流行してくる時期となってきましたので、しっかりと体調を整えていきましょう!

寒くなるこの時期に食べたくなるのは、やっぱり体を芯から温めてくれる鍋料理ですよね。
そこで今回は、鍋料理の代表格野菜【白菜】についてご紹介です!

突然ですが、皆さんは野菜というとニンジンやトマト、ピーマンといった「緑黄色野菜」を思い浮かべる方が多いかと思います。一方で白菜は「淡色野菜」に属します。

淡色野菜はカロテン含量は少ないものの、食物繊維を多く含むものも多く、摂取量で比較してみると緑黄色野菜よりも多く摂取されています。淡色野菜の中で比べてみると、周年で良く食べられるキャベツ、タマネギ、大根に続いて、次に多い摂取量の野菜が、実は白菜となっています!※1

近年、日本ではキムチの国内生産量が増加しており、2022年では18万7461トンと、「野菜・果実漬物」の分類の中で最も割合が多くなっています。※2

韓国食ブームなども相まって、キムチの需要が年々高まっているのかもしれませんね!

白菜は、寒い季節が旬ですが、品種や作型、産地を工夫することで「春白菜」「夏白菜」「秋冬白菜」というように、周年で回るようになりました。※3

その中でも10月から3月ころの「秋冬白菜」は、出荷量もピークになります。また、越冬した白菜は春物や夏物に比べて中身が詰まっていて重量感があり、しっかりとした歯ごたえと甘味を楽しむことができます!

そこで今回は、グループ会社の㈱メディカル青果物研究所において、長年蓄積してきた野菜の健康診断(Brix糖度、抗酸化力(DPPH法)、ビタミンC含量、硝酸イオン含量)の4項目の分析結果から、ハクサイの旬について見ていきたいと思います!
白菜の旬をみてみよう 上部のグラフがBrix糖度と抗酸化力(DPPH)、ビタミンC含量、下方へ棒グラフが伸びている下部のグラフが硝酸イオン含量となっています。上部の3つのグラフ、特にBrix糖度と抗酸化力(DPPH)に関しては高い値を示している12月~1月頃をピークに、カーブが描かれているのがわかると思います。このピークがいわゆる「旬」となります!

また下部のグラフの硝酸イオンについては、糖やアミノ酸へと生成する窒素源となるため、きちんと代謝が出来ていると硝酸イオンが低値となる傾向にあります。よって上部のグラフとは逆のカーブが見られています。

ビタミンC含量以外の項目に関してはそれぞれ綺麗なカーブが出来ていて、旬を数値で実感することが出来ましたね!

今が旬の白菜!鍋など色々な料理でたっぷりと食べて、寒い冬を乗り越えていきましょう!

青果ラボでは、これからも青果ボックスにはいっている野菜や果物の情報を、データと共にご紹介していきます。

参照
※1 令和元年国民健康・栄養調査報告(第5表の1 食品群別摂取量-食品群,年齢階級別,平均値,標準偏差,中央値-総数,1歳以上)(https://www.mhlw.go.jp/content/000711006.pdf)
※2 食品製造業の生産動向(一般社団法人 食品需給研究センター、www.fmric.or.jp/stat/seizou_hinmoku/seizou07-11.pdf)
※3 今月の野菜 はくさい(https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/yasai/0802_yasai1.html)