甘酸っぱさがクセになる!四季折々 種類豊富な【柑橘類】

皆さん、こんにちは! 朝晩の寒暖差が大きく、体調を崩しやすい環境になっています。花粉によるアレルギー反応にも、悩まされる方も多くなってくる季節です。重症化する前に、早めの対策を心がけましょう!

暖かい陽気が感じられるようになったとはいえ、まだまだ寒い時間帯も多くあります。寒いと恋しくなるこたつ。こたつで暖まりながら食べるミカンは絶品ですよね。

そこで、今回は酸味と甘味を楽しむ!「柑橘類(かんきつるい)」のご紹介です。

甘酸っぱさが魅力の「柑橘類」。インドのアッサム地方を中心とする、東南アジアが原産地と言われています。皮が向きやすく生食に向いているものや、掛け合わせによってできたものなど、特徴によってグループが分けられます。※1,2

ミカン類
「温州みかん」や「ポンカン」などが属する。温州みかんは、ほとんど種がなく、ジューシーで華やかな味わいが楽しめる。極早生品種も登場し、9月頃から楽しむことができる。

オレンジ類
生で食べられる「スイートオレンジ」、酸味が強くお酢やマーマレードなどの加工用に用いられる「サワーオレンジ」に大別される。

グレープフルーツ類
1本の枝に沢山実がなる様子が、ぶどうの房のように見えることから名づけられた。日本での栽培は難しく、主にアメリカから輸入されている。

タンゴール類
みかん類とオレンジ類を掛け合わせてできた交雑種。「せとか」や「いよかん」、「デコポン(不知火)」が属している。

・香酸柑橘類
香りや酸味が強く、料理の香りづけやアクセントに使われる柑橘の総称。「ゆず」や「レモン」、「シークワーサー」などが属している。

その他にも「文旦類」や、みかん類に文旦類やグレープフルーツ類を掛け合わせた「タンゼロ類」などもあります。それぞれのグループの中にも、多くの品種が存在しています。使用用途も多岐に渡り、生活に取り入れて様々な楽しみ方が出来るのも柑橘類の魅力ですよね!

今回のデータ紹介は、柑橘類の中でも日本で最も出回っている「温州みかん」と、今時期が旬となるタンゴール類の柑橘、「せとか」、「デコポン」、「いよかん」の4種類で、Brix糖度、抗酸化力(植物ストレス耐性力)、ビタミンC含量を比べてみました。
柑橘類のBrix糖度、抗酸化力(植物ストレス耐性力)、ビタミンC含量を比べてみました Brix糖度は「デコポン」が最も高い値となりました。濃厚な甘みのある品種で知られるデコポン、今回の取り上げた品種の中ではBrix糖度がダントツとなりました!

抗酸化力(植物ストレス耐性力)とビタミンC含量に関しては、いずれも「せとか」、「デコポン」の順に高い結果となりました。ビタミンC含量は抗酸化成分の一つであるので、こちらの数値が高いと、比例して抗酸化力(植物ストレス耐性力)も高くなる傾向にあります。これからが旬の柑橘類!是非ご賞味ください!

みかんは「ビタミンC」が豊富なため、肌荒れや風邪予防に効果があるといわれています。また、最近の栄養疫学研究によると、みかんの色素である「βークリプトキサンチン」には体内でビタミンAと同様の働きがあり、がん予防の可能性が期待されています。※3,4,5

そういった効能を兼ね備えているからこそ、みかんは何個食べても飽きないのかもしれませんね。

これを機に様々な柑橘類を食べて、しっかりと春に向けての体調を整えていきましょう!
青果ラボは、これからも青果ボックスに入っている野菜や果物の情報を、データと共にご紹介していきます。

参照
※1 第11回 健康野菜塾テーマ食材 旬の柑橘類~国産柑橘類~(https://www.delica.co.jp/wp-content/uploads/2007/03/shokuzai_citrus.pdf)
※2 柑橘類とは?柑橘類の種類や構造を解説!(https://mikkabimikan.jp/blog/34)
※3 農水省 みかんにはどんな栄養があるのですか。(https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1801/02.html )
※4 厚労省 ビタミンC:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所(https://hfnet.nibiohn.go.jp/vitamin/detail179/ )
※5 厚労省 ビタミンA:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所(https://hfnet.nibiohn.go.jp/vitamin/detail171)