ミネラル、ビタミン、食物繊維も!栄養バランスの良い【パイナップル】

皆さんこんにちは!
2024年の桜の開花は平年並か平年より早まるところが多く、いよいよ3月20日(水)の春分の日に東京と広島で桜が咲く予報とのことです!
年度末で忙しい時期ではありますが、春本番に向けて体調を崩さないよう気を付けていきましょう。

この時期は卒業、入学、進学、就職など何かとお祝いごとが多い季節。
ご家族そろって楽しく食卓を囲む機会も増えるかと思います。お祝いどきにはメインの食事に併せてフルーツもつきもの。
そこで今回は、年中身近に食べられている「パイナップル」についてご紹介していきます!

パイナップルは、スアナナス科(別名、パイナップル科)アナナス属(Ananas comosus)の多年草の植物です(※1)。

政府統計(e-stat)の2022年の農林水産物品目別実績(輸入)を見てみますと、約176千トン輸入された内、フィリピン産が約159千トンとなり約90%を占めていますが、最近では台湾産(約17千トン、シェア約9.8%)も増えてきています(※2)

国産においては、ほとんどが沖縄県産となります。令和4年の収穫量は7,420t、出荷量は7,270tで、前年産に比べそれぞれ430t(6%)、520t(8%)増加してきています。(※3)

旬の時期は4月~8月頃と、これから出回る時期に入りますので、国産パイナップルを是非食べてみてはいかがでしょうか!

甘味と酸味が特徴であるパイナップルですが、栄養面でどういった特徴があるのか、みなさんご存知でしょうか。
そこで今回は、パイナップルの他にいくつか身近なフルーツ7品目と、栄養成分の比較をしてみました!
栄養素・機能成分5種におけるフルーツ8品目での比較(パイナップルを100とした相対値)
食品成分表に記載のある各種栄養成分のうち、ミネラル類、ビタミン類、食物繊維において比較したところ、比較したフルーツの中でパイナップルは、ミネラル類においては銅およびマンガンが最も多い量となりました。

また、ビタミン類に関しては、ビタミンB1はオレンジ(バレンシア種)に継ぐ2番目、ビタミンCはいちごおよびオレンジ(バレンシア類)に次ぐ3番目、食物繊維については不溶性食物繊維がバナナと同等で高い値となりました。

最も多いミネラル類の銅やマンガン以外にも、ビタミン類や不溶性食物繊維も多く、トータル的に栄養バランスの良いフルーツであることがわかりましたね!

そしてこの内、銅、ビタミンB1、ビタミンCについては、栄養機能食品(消費者庁)おいてそれぞれ機能性が謳われている栄養素にもなっています!(※5)

新しい年度が始まるこの時期は何かと慌ただしく、食事も簡単に済ませてしまう機会もあるかもしれません。そんな時はいつもの食事にパイナップルを加えてバランスの良い食事をとるようにするといいかもしれませんね!

春まであともう少し!パイナップルを食べて爽やかに春を迎えられるよう、頑張っていきましょう!
青果ラボでは、これからも青果ボックスに入っている野菜や果物の情報を、データと共にご紹介していきます。

参照
※1 野菜と果物の品目ガイド(改訂9版)
※2 政府統計(e-stat)令和4年農林水産物品目別実績(輸入)、内パイナップル(生鮮)
※3 農水省 令和4年産パインアップルの収穫面積、収穫量及び出荷量(沖縄県)
(https://www.maff.go.jp/j/tokei/kekka_gaiyou/sakumotu/sakkyou_kajyu/paineapp/r4/index.htm)
※4日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
※5消費者庁HP「栄養機能食品について」
(https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_with_nutrient_function_claims)