全国的に春らしい穏やかな気候になってきました。一方で、朝晩との寒暖差はまだまだ続きそうで、服装の調整が難しい季節ですよね。気温差で疲れがたまりやすくなるので、しっかりと休養を取ってリフレッシュしていきましょう!
新しい年度が始まり、新生活をスタートされた方も多いと思います。環境の変化で、疲れがたまりやすい時期でもありますよね。疲れがたまってくると、食事でもスタミナを補給できる食べ物が欲しくなりませんか?そこで今回は、ニンニクと似ている?【葉ニンニク】のご紹介です!
皆さん、「葉ニンニク」というものはご存じでしょうか。特徴として、成長途中のニンニクの若い葉を食用とした野菜で、ニラと長ネギを合わせたような見た目をしています。食感は柔らかく、やや甘味も感じられて、ほんのりとニンニクの風味も楽しむことができます。
葉ニンニクの収穫は11月から3月頃で、主に温暖な地域で栽培されています。一般的なニンニクの品種からでも収穫することができますが、葉ニンニク専用の品種も出てきています。※1
主要な生産地の1つである高知県では、「ぬた」と呼ばれる、すりつぶしてペースト状になった葉ニンニクに、味噌や砂糖、酢を混ぜて作る調味料として親しまれているそうです。魚介や豆腐、こんにゃくなどにかける、というのが定番の食べ方です。※2
葉ニンニクの鮮やかな緑色とニンニクらしいピリッとした辛味、酢のさっぱりとした味わいは、疲れた体でも食欲がわいてきそうですよね。新たな調味料として、食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか!
他に「にんにく」がつく食材というと、「にんにくの芽」や「行者にんにく」があります。
「にんにくの芽」は名前に「芽」とつきますが、これはにんにくの「花茎」の部分を収穫したものです。そのため「茎にんにく」と呼ばれることもあります。にんにく特有のにおいは弱く、シャキシャキとした歯触りが特徴で、風味がよく中華料理の炒め物によく利用されている馴染みのある食材ですよね。
ちなみにこの花茎の部分は、にんにく本体よりも先に収穫するものとなりますが、日本で多く栽培されている「ホワイト6片」などの品種は、花茎があまり長く伸びません。そのため国内産の出荷量は少なく、中国からの輸入ものがほとんどとなっています。※1
「行者にんにく」は「にんにく」と同じネギ属に属し、名前に「にんにく」が付いていますが、実はにんにくとは別の野菜です。北海道から近畿の山地の沢沿いや湿地帯に自生する多年草の山菜で、強いにんにく臭があります。
葉は根本から生え、長さは20~30㎝、幅は3~10㎝と扁平な葉をしており、根元には赤い網目状の繊維質のさやがあるもの特徴です。成長までに時間がかかるため、野菜種保護のために採取が禁止されている地域もあるそうですが、近年では栽培種も出回っています。※3食べる際は根元の皮を除去し、醤油漬けやてんぷらなどの料理にして食べられています。
上記のように「にんにく」の名称がつく野菜が様々あるということがわかっていただけたかと思います!
今回はこの「葉にんにく」、「にんにくの芽」、「行者にんにく」に関して、グループ会社デザイナーフーズ(株)(旧(株)メディカル青果物研究所)のデータを用いて比較してみました!
「葉にんにく(国産)」については、Brix糖度およびビタミンC含量で一番高い値となりました。「にんにくの芽(中国産)」においては、抗酸化力(植物ストレス耐性力)が一番高い値となりました。
普段食べ慣れている「にんにくの芽」に劣らず、「葉にんにく」にもきちんと栄養価があるところは嬉しいポイントですよね!
今回青果ボックスにて、葉にんにくを初めて食べられる方も多いのではないでしょうか?季節の変わり目の時期に、スタミナ食材である葉にんにくを食べて元気に過ごしていきましょう!
RAKUSAIでは、これからも青果ボックスに入っている野菜や果物の情報を、データと共にご紹介していきます。
参照
※1 野菜情報サイト 野菜ナビ(葉にんにく、にんにくの芽)(にんにく ニンニク 大蒜 (yasainavi.com))
※2 葉にんにくのぬた 高知県(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/haninnikunonuta_kochi.html)
※3 野菜・山菜とそれに似た有毒植物 農水省(https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/rinsanbutsu/pdf/02gyouja.pdf)