黄金に輝く南国フルーツ!【マンゴー】

皆さんこんにちは!
この夏は、ラニーニャ現象の影響を受け、気温が大幅に上昇する可能性があるそうです。積乱雲の活動が活発になることにより、急激な天気の変化も予想されます。気象情報を参考にしながら、臨機応変に対応していきましょう。

7月は「海の日」があり、連休を使って海外旅行を計画されている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。夏は海が魅力的な「南国」への憧れも大きくなりますよね。今回はそんな南国で育つ、甘酸っぱいフルーツ【マンゴー】のご紹介です!

マンゴーはチェリモヤとマンゴスチンに並んで、「世界三大美果」の1つに数えられています。インドが原産とされており、歴史も古く4000年以上のながきにわたっています。日本にも明治時代には栽培方法が伝授されたと言われており、昔から馴染みのあるフルーツであることが分かります(※1)。

マンゴーは東南アジアを中心に世界各地で栽培されており、品種は500種類にも及ぶと言われています。どのような種類があるのか具体的にご紹介していきます(※1)。

【アップルマンゴー】
・熟すと表皮が赤色に染まるマンゴーのことを指す。
・香りが豊かで、ジューシーで酸味が少なく濃厚な甘味が特徴。
・日本で栽培されるマンゴーのほとんどがこの種類。国産の高級品種である宮崎県産の「太陽のタマゴ」はアーウィン種という品種で、他にもケント種・ヘイデン種と呼ばれる品種がある。

【グリーンマンゴー】
・熟しても皮が緑のままのマンゴーの通称。
・主にアメリカのカリフォルニアで栽培されていて、ほのかに酸味があり、とろけるような食感が特徴。

【ペリカンマンゴー】
・主にフィリピンで栽培されている。形がペリカンのくちばしに似ていることから、この名で呼ばれるようになった。
・日本にも多く輸入されている種類で、適度に酸味があり滑らかな舌触りが特徴。

【ピーチマンゴー】
・果皮がモモのようなピンク色をしていることから、この名で親しまれるようになった。
・オーストラリアで主に栽培されており、スッキリとした甘さが特徴。

栽培されている地域によって果皮の色味や味わいに、それぞれ違った特徴があることが分かりました。日本にも輸入されている品種も多くあるので、食べ比べてみるのも面白いですね!

マンゴーの黄色い果肉にはエリオシトリンというポリフェノールが含まれています。フラボノイド系の色素成分で、がん予防や糖尿病の予防に効果があるのではないかと、期待されています(※2)。

また、ねっとりとした濃厚な甘みを持つ果肉には、β-カロテン、ビタミンC・Eの抗酸化ビタミンを含み、活性酸素の働きを抑制して細胞の老化を防ぐ働きがあるのではないかと、期待されています(※2)。 
 
このように機能性や栄養面で非常に優れているマンゴー。実際に他の果物と比べた際にどういった傾向があるのでしょうか。そこで今回は、国産のマンゴーと同時期に旬を迎えるフルーツ(白桃、緑肉メロン、赤肉スイカ)をデザイナーフーズ(株)(デリカフーズグループ)の分析データより比較してみました。(グラフはマンゴー(国産)の値を100とした際の相対値で比較しています。)

Brix糖度、抗酸化力、ビタミンC含量を比較してみました いずれもマンゴー(国産)の値を100とした際の相対値
Brix糖度と抗酸化力(植物ストレス耐性)、ビタミンC含量ともにマンゴーが最も高い結果となりました!
濃厚な強い甘みに加え、抗酸化力(植物ストレス耐性)というおいしさと機能性もしっかり兼ね備えているという点では、まさに万能なフルーツと言えますね!

これからの時期は、季節のデザートとしてマンゴーを家庭外でも食べられる機会も増えてくるかと思います。国産マンゴーに限っては今の時期しか食べられないので、是非ともチェックして頂ければと思います!

本格的な夏の気候になってきましたので、熱中症に気を付けてマンゴーなどの栄養満点なフルーツを食べて元気に過ごしていきましょう。

RAKUSAIでは、これからも青果ボックスに入っている野菜や果物の情報を、分析データと共にご紹介して参ります。

参照
※1 果実の知識 マンゴー(http://www.maruka-ishikawa.co.jp/fruits/items005/mango.htm)
※2 色の野菜の栄養辞典 女子栄養大学名誉教授 吉田企世子 監修