低エネルギーにミネラル補給 急伸長の西洋野菜【ズッキーニ】

こんにちは! 猛暑が続いていますね。熱中症対策には、汗で流れ出たミネラル分・水分を補給することが重要です。水だけを飲んでいても失ったミネラル分は回復できません。
今回は低エネルギーでミネラルを補給できるズッキーニをご紹介します!
太めのキュウリを思わせる形のズッキーニ。
実は、カボチャ属に分類されるんです。

現在野菜として栽培されているカボチャは大きく分けると下記の3種類あります。

【西洋カボチャ】
日本で広く栽培されている一般的なカボチャですね! 果肉は粉質で食感はホクホクとして甘みが強く、栗カボチャとも呼ばれているものです。

【日本カボチャ】
熱帯地方で栽培化された種です。黒皮南瓜や鹿ケ谷南瓜がこれに含まれます。

【ペポカボチャ】
原産地は北アメリカ南部。16世紀頃にヨーロッパに伝わり、イタリアで、“若採りしてもおいしい!”と選抜され、育成されたものがズッキーニです。
未熟な果実を使用するため、癖のない味が和・洋・中、何にでも合い、家庭菜園でも人気の野菜のひとつとなっています。

最も流通しているのが緑色のズッキーニですね。長さ20cm程が食べ頃です!
大き過ぎると果実が硬くなります。。。

皮も果肉も黄色で、緑のものよりやや小ぶりなイエローズッキーニや、開花直前の花を付けたままの花ズッキーニもあります。

ズッキーニはカボチャの仲間ではありますが、βカロテンの含有量は通常のカボチャの半分以下で、緑黄色野菜には入りません。
カリウムやカルシウム、銅、マンガン等のミネラル類を含み、水分が多くて低エネルギーであるので、栄養的にはキュウリに近いと言えるかもしれません。

ビタミンC含量を、品種ごとに比較してみるとその含有量に差はありますが、こちらもカボチャよりはキュウリと同程度(14mg/100g)含まれているのが分かりました(グラフをご覧ください)。


また、ズッキーニには苦み成分である「ククルビタシン」が含まれることがあり、ごく少量でも強い苦みを示し、多量に摂取すると腹痛、下痢等の食中毒様症状を示す場合があるので注意が必要です。
(同じ苦味でも、ニガウリ(ゴーヤ)の苦み成分は「モモルデシン」という物質で、ククルビタシンとは違い、食べても食中毒になることはありません。)

ククルビタシンが多く含まれていれば、食べた時に苦みに気づくことが可能ですので、過剰に心配する必要ありませんが、苦くないか確認してから調理に取りかかると良いでしょう。

これから旬を迎えるズッキーニ。
この夏は和洋中、様々なレシピにズッキーニを活用してみてはいかがでしょうか。

青果日和では、これからも青果ボックスに入っているお野菜・果物について、レシピや実際に測定した結果などの情報を発信して参ります。