そんな暑い夏の紫外線対策にはビタミンCをたくさん摂りたいですね。
ビタミンCは抗酸化作用を有し、骨や腱を結合するコラーゲンを生成するのにも欠かせない栄養素です。今回はビタミンCの豊富な夏野菜、ピーマンをご紹介します!
ピーマンはナス科の一年草。トウガラシの栽培品種に分類されます。
日本の店頭で食用として販売されるものは、中型で緑色のものが一般的ですよね。
これは明治以降にアメリカから伝わった品種ですが、消費の増加に伴い周年供給が求められ、作型と品種が多様化し、最近ではカラーピーマンも多く出回るようになってきました。
ピーマンの緑色は未成熟な果実のためであり、成熟すると一般的なものは赤色のほか黄色、橙色に変わるものもあります。
北米やヨーロッパでは大形の成熟した様々な色のものが流通し、未成熟で白色や、黒色(濃い紫色)、紫色のものもあるんです!
大きさも多様で、小さなものは3gから大きなものだと300g程度のものまであります。
シシトウに代表される甘味種のトウガラシもピーマンの仲間として取り扱われます。
一方、パプリカやその他大型肉厚種(ラージベル型ピーマン)、円錐形のピメント系ピーマンや扁球形のスカッシュ系ピーマンも同じ仲間です。果肉が厚いので、缶詰用としてもよく活用されています。
品種はそれぞれ異なりますが、世界中でピーマンの仲間は本当~にたくさんあるんです。。
緑色だけでなく、実は様々な色を有しているピーマン。
フルーツピーマンでその他の色も比較して見ると、、、
赤 > 紫 > 黄色 > 緑 の順で値に差があることが分かりました!
今回は、もう1つデータをご紹介します。
艶やかな緑色をしたピーマンは一見するとその熟度は同じに見えますが、実はトマトのように緑→赤へと少しずつ熟度が変化しています。
一般的に緑色がオレンジや赤になりかかったピーマンは、腐っているの?と敬遠されがちです。。。
その中身はどのように変化しているのでしょうか?
緑色の未熟ピーマンを1週間追熟させ、その中味を比較してみました。
その結果、なんと追熟したピーマンの抗酸化力、ビタミンC含量が増加している事が分かりました!!
実際に匂いをかいでみると分かりますが、赤くなってきたピーマンはフルーティな非常に良い香りがします。
未熟なもの(緑)より完熟したもの(赤)の値が高くなっているのは、自然の摂理とも言えますね。
色が変わったピーマンは捨ててしまうのではなくて、その味や香り、そして栄養価も是非楽しんでみてください。
今年の夏は、是非色の付いたピーマンをお召し上がりください!
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