暑い夏はあまり食欲が出ず、栄養不足になってしまう事もあります。
今回は、そんな時期にピッタリの栄養豊富なケールをご紹介します!
ケールはアブラナ科アブラナ属の、地中海沿岸地域が原産の野菜です。
その栽培の歴史は古く、約2000年前には栽培が始まっていました。
ケルト人が最初に栽培したことから「ケール」と呼ばれるようになったそうです!
日本には18世紀初期の江戸時代に初めて伝えられましたが、当時は観賞用。
戦後、病院や学校給食での栄養補給を目的に青汁の原料として試されるようになり、一年中栽培できるので収穫量も多く栄養バランスにも優れていることから、青汁=ケールというイメージが定着していきました。
アメリカやヨーロッパでは、サラダや調理用の野菜としても重宝され、その豊富な栄養や、その他の葉野菜と比べると比較的取り扱いやすい事から、チョップドサラダ用のカットケール、ベビーケール、ケールチップス等のスナック菓子、パウダー、ミックスジュース、シリアル等々、非常に多くの製品が販売されているんです。
ケールの種類について見ていきましょう。
葉がちりめん状になる系統を一般的にケールと言いますが、葉の縮みのない(少ない)ものをコラードと言います。
一方、縮みやしわが多く、葉が灰緑色のものをスコッチケール、
茎が肥大するものをマローケール、
茎が立つ系統をツリーケールと言います。
色々な種類がありますね。。。
そして最近ではサラダで食されることも多くなってきたため、キッチンやサンバカーニバルのような食べやすいカリーノケールの品種も多く出てきています。
続いてケールの栄養価について、見てみましょう。
体内でビタミンAに変換されるβカロテンの含有量は、緑黄色野菜でホウレンソウと双璧をなすコマツナとほぼ同量。
その他、同じカロテノイド系色素であるルテインやβクリプトキサンチンも含む他、葉酸も含みます。
マグネシウムやカルシウム等のミネラルも含み、特にカルシウムはホウレンソウの5倍も含まれるんです!
そして、抗酸化力※とビタミンC含量も、モチロン測定してみましたよ。
抗酸化力※は、ほうれん草(8月)の約1.3倍!
ビタミンC含量は、なんとほうれん草(8月)の5倍も高い値でした!!
加工品素材としてもそのポテンシャルを十二分に発揮しているケール。
柔らかく噛むほどに味わい深くなるカリーノケールを、サラダで是非お楽しみください!
青果日和では、青果ボックスに入っているお野菜・果物についての情報を今後もご提供していきます。
※植物ストレス耐性力