トマトは中味で選ぶ時代? その1【トマト】

こんにちは! 日中はまだ気温が高い日がありますが、朝夕は少し涼しさを感じる季節になってきましたね。暑さ寒さも彼岸までと言いますが、これから夜の虫の声や秋の雲などが増えぐっと秋を感じるようになりますね。
今回は、夏野菜だと思われがちですが、実は秋にも美味しいトマトについてのご紹介です。

ナス科トマト属のトマトは、南米アンデス高地を原産地とする1年草の果菜です。

16世紀にヨーロッパへ渡り、その後日本へ渡来したのは17世紀ですが、食用になったのは明治時代になってから。
アメリカから導入された桃色大果品種が広く受け入れられ、トマトの栽培が日本各地で広まりトマトの需要は急激に増加しました。今では1年中、無くてはならない野菜ですよね!

トマトは、子供から大人まで幅広く愛され、好きな野菜ランキングでも常に上位にランクインするんです。その美味しさや“リコピン”等の言葉が普及し、健康的なイメージが広く認知されている事も要因ですね。

2018~2020年の1世帯あたりのトマトの平均消費量は約8.0kg~15.7kg(全国平均約11.8kg)。
これは重量野菜であるキャベツ(18.0Kg)や玉葱(17.1Kg)、大根(12.0Kg)に次ぐ量!
日本では本当に多くの家庭でトマトが食べられている事が分かります。

食卓に登場する回数の多さと共に、その種類も多くなってきています。
スーパーでも、どのトマトを買ったら良いか迷う事ありませんか?

通常の大玉トマトの他にサイズの異なるミディトマト、ミニトマト、マイクロトマトがある他、果皮の色も赤だけではなく緑色のまま食するグリーントマトや黄色、オレンジ、紫まで。。。非常にカラフルです。

トマトの種類別に抗酸化力※1 を比較してみましたよ!
その結果、サイズの小さな種類ほど高い数値になるようです(グラフをご覧ください)!

そして今回は、ちょっと専門的に、高い抗酸化力※1を持つトマトを食べると遺伝子発現にどのような変化が起こるのかを調べたのでご紹介しますね。
通常のトマトとその3.5倍の抗酸化力※1 を持つトマト(カンパリトマト)を肥満モデルのゼブラフィッシュに食べさせ、その後の遺伝子の発現を見ると脂質合成系遺伝子群の減少ならびに肝臓中の脂肪の減少が見られたんです!※2
トマトの効果、すごいですね!

次回にトマトをご紹介する回では、トマトに含まれる注目成分を取り上げます!
これからのトマトは、味や色で選ぶのはもちろんですが、その他に中味の情報も選択ツールに加わってくるかもしれませんね。

青果日和では、これからも青果ボックスに入っているお野菜・果物について様々な情報やデータをご紹介しながら、その野菜の良さをお伝えしていきます。

※1 植物ストレス耐性力
※2 Tainaka et al., 2011.
Transcriptome analysis of anti-fatty liver action
by Campari tomato using a zebrafish diet-induced obesity model.,
Nutrition & Metabolism, 8:88, (2011).