βカロテン 緑黄色野菜の王様は加熱して食す!【人参】

こんにちは!いよいよ冬の到来。気温が下がり寒くなってきましたね。寒い冬はグツグツ煮たてた鍋物や、コトコト煮込んだシチューなど温かい食べ物が身体も心も温かくしてくれますね。
今回はそんな鍋やシチュー、カレーや肉じゃがなど私達の食卓に欠かせない冬が旬のお野菜、人参をご紹介します!

中央アジアのアフガニスタンを原産とするセリ科の人参。

元々は根が枝分かれした刺激の強い植物で、薬として栽培されていました。
実は、「にんじん」という名前は、枝分かれをしているその形が人間の形に似ていることから付けられたんです!

中国を経由して東側に広がった東洋人参は、根の形が日本で古くから知られていた薬用人参と似ている事、葉の形がセリに似ている事から「せりにんじん」と呼ばれました。

一方、現在日本で販売されている人参のほとんどは、オレンジ色が強く円錐型の西洋人参です。アフガニスタンからヨーロッパへ広がり品種改良が行われたもの。日本へは江戸時代に伝わりましたが、食卓によく登場するようになったのは明治になってからです。

おせち料理によく用いられるのは東洋人参の一種である赤色の金時にんじん(京ニンジン)です。黄色の島にんじんも東洋人参の一種です。

その他にもポリフェノ-ルの一種であるアントシアニンを豊富に含む紫色の皮を持つ紫人参や、原種に近くその名の通り通常より黒っぽい根が特徴の黒人参、長さが10cm程度で、甘みが強く果肉が柔らかい特徴を持つミニキャロット等もあります。

恒例の、品種別の抗酸化力※ 比較をしてみましたよ!

結果は、西洋人参よりも東洋人参のほうが高く、さらに紫人参が非常に高い力を持っている結果となりました。一方、ビタミンCの含有量は黒ニンジンで高い値でした(グラフをご覧ください)!
東洋人参はなかなか購入する機会も少ないですが、年末にはおせち用食材としてスーパーにも並びます。来年のおせち料理には是非、東洋人参(金時ニンジン)をご活用ください!

人参の栄養的特徴といえば、やはりβカロテンを多く含む事ですね。
βカロテンは、カボチャやホウレンソウ等にも含まれますが、6700µg/100gの含有量は群を抜いており緑黄色野菜の王様の異名を持つほど!!

βカロテンに関しては様々な研究が行われており、その機能性としてのどや鼻の粘膜を丈夫にし、細菌感染を予防する、血圧低下作用や抗酸化作用を有する事等が知られていますが、βカロテンはサプリメントで摂取してもその効果が発揮されないことから、食品としてしっかりと「食べる」事をお勧めします!

人参の種類や品種によってもその含量は異なりますが、一般的には西洋種のほうが東洋種よりも多くβカロテンを含んでいます。

βカロテンは脂溶性なので、油と調理すると吸収されやすい事はよく知られていますね。
実はもう1つ。
生と茹でた場合でもその吸収率が異なる事が確認されているんです。生よりも茹でて食べるほうが血中のβカロテン含量が高くなりますので、これからの時期、正にお鍋やシチューなどで、人参にしっかり火を通して召し上がってみてください!!

青果日和では、青果ボックスに入っているお野菜や果物について、その特徴や味、栄養素、旬などの情報をご案内していきます。
※植物ストレス耐性力