食物繊維・ポリフェノール等 日本が誇る貴重な根菜【ゴボウ】

こんにちは!皆さまはどのようなお正月をお過ごしになりましたか?
今回はお正月料理によく登場するゴボウのご紹介です。

キク科ゴボウ属のゴボウ。
原産地は、中国東北部からヨーロッパにかけたユーラシア大陸北部と言われています。

日本には縄文時代には既に伝来したと言われ、江戸時代に食用として広く普及されるまでは薬用として用いられていました。中国や欧米では今でも薬用としての使用が主で、ゴボウを野菜として食用で用いるのはなんと日本だけなんです!

一年を通して国内で栽培されていますが、ゴボウは連作を嫌い、2~3年後でないと同じ畑で作れなかったり、収穫作業が非常に大変であったりする事からその産地は限定的。
実はとっても貴重な農産物なんです。

ゴボウの種類についてご紹介します。

【長根種】
根の長さが70~100cm程で、土がやわらかい関東地方で多く栽培されています。
代表的な品種は滝野川ごぼうです。
江戸初期から東京の滝野川地域で多く栽培されていたことが名前の由来です。
歯切れと風味が良く、現在も多く栽培され、さらに多くの品種も分化しています。

【短根種】
根の長さが30~50cm程で、土が硬めの西日本で栽培されていることが多いです。
代表品種には、堀川ごぼう、大浦ごぼう、新ごぼうなどがあります。

〇堀川ごぼう・・・京都の伝統野菜の1つで、先端がタコの足のように枝分かれしていて、中心部に空洞があり、繊維が柔らかく中まで味が染み込みやすいのが特徴です。
〇大浦ごぼう・・・直径約10cmの非常に太いごぼうです!
これも中に空洞があり、詰め物をして食べますが、繊維質が少なく肉質は非常に柔らかい特徴があります。
〇新ごぼう・・・初夏に出回る早生品種です。皮が薄く香り高いのでサラダや揚げ物、煮物で使用される他、柳川鍋にも欠かせない存在です。

ゴボウの栄養的特徴は、皆様ご存知の食物繊維の多さ(5.7g/100g)です!
食物繊維には不溶性と水溶性がありますが、ゴボウはどちらも多く含んでいるんです。
ゴボウに含まれる不溶性食物繊維はセルロースとリグニンで、大腸で水分を吸収し数倍から十数倍に膨らみ便のかさを増やすとともに、腸のぜん動運動を助けます。
水溶性食物繊維はイヌリンで、腸内で水に溶けゲル状となり、有害成分を吸着して排出させます。また糖質が腸から吸収させるスピードを遅くするので、血糖値の上昇を緩やかにします。

その他、ゴボウにはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸やタンニンが含まれています。
気になる抗酸化力※を調べてみました!
なんと、抗酸化力※はどの季節にも高く保たれているという嬉しい結果となりました!
(グラフをご覧ください)

ゴボウは乾燥すると硬くなり、風味が落ちてしまいます。
実験結果から保存方法により抗酸化力※も保持できるという結果が出ている(こちらもグラフをご覧ください!)ので、泥付きのものを新聞紙等に包み、冷暗所で保存することをお勧めします。

青果日和では、青果ボックスに入っているお野菜や果物の保存方法やお役立ち情報を、実際の実験データをご紹介しながらお伝えしていきます。
※植物ストレス耐性力