みずみずしくて甘酸っぱい、南国のフルーツ【パイナップル】

皆さんこんにちは!

朝はまだ肌寒い日もありますが、日中は強い日差しを受けて、暖かいと感じる日も増えてきましたね。
そんな時期にぴったり、今回はみずみずしくて甘酸っぱい、南国のフルーツ「パイナップル」についてご紹介します!

パイナップルは、日本のスーパーなどでも1年を通じて販売されている、人気のフルーツの一つですが、その中でも最近では「台湾パイナップル」に注目が集まっています!

産地である台湾にとって最大の輸出先は中国ですが、2021年3月に検疫上の問題を理由に輸入を停止する、という出来事が起こりました。輸出先の97%が中国だったことから、行き場を失った台湾パインの窮地が世界的に報道されました。これをきっかけに日本でも輸入量が3倍近い量まで拡大しました。東日本大震災の時に台湾からの援助を受けた被災地の方々が、台湾の生産者を助けたいという思いで、6トンもの台湾パイナップルを日本に取り寄せたというエピソードも有名です!
このエピソードをきっかけに、台湾パイナップルを召し上がられた方々も多くいらっしゃるかと思います。

台湾パイナップルは、これまで日本で主流であったフィリピン産のものに比べて、筋が少なく、芯まで食べることができて、酸味が少なく甘味が強いのが特徴です。1年を通して収穫されますが、出荷の最盛期は4~6月の今の時期となります。その甘酸っぱい味は、パイナップルの魅力の一つです。今の時期には葉のついたパイナップルも店頭に並んでいますが、やはり購入する際は、甘くて美味しいパイナップルを選びたいですよね!

美味しいパイナップルの見分け方のポイントは、葉の部分が濃い緑色をしており、ピンと張っているもの、表面にツヤがあるものが完熟しているサインです。 また、完熟したものは切らなくても甘い香りがしますので、ぜひ、手にとって確かめてみてください!

パイナップルは世界中で栽培されており、アジアだけで見ても生産量でフィリピン、インドネシア、中国、インド、タイ、ベトナム、台湾といった順となっています。日本ではそのほとんどがフィリピン産ですが、台湾産や国産も最近は手に入りやすくなってきていますので、選ぶ楽しさもでてきています。では産地や品種に違いがあるのかどうか、魅力の一つである甘さ(※)について比べてみました。
※Brix糖度値

輸入のシェア率が高い外国産と比べると、国産のパイナップルは甘い傾向にあることが分かりました。台湾も沖縄も亜熱帯気候に属しておりますので、台湾パインも同様の傾向だと思われます!この機に他の品種のパイナップルの味を堪能してみるのもいいかもしれませんね。

青果日和では、これからも青果ボックスにはいっている野菜や果物の情報を、データと共にご紹介していきます。